元の経営者から株式を買取りたいがどうすればよいか?

相談内容

今社長職ですが、前社長と今相談役と、そして事務員この二人と非常にうまくいってません、社長になったのはよいが自分の思うように経営の取り回しができません、はっきりいいますと、この二人が邪魔です、何十年も相談役と事務員はいっしょです、通常いいなかってやつです。
 
会社のお金は、この二人が牛耳ってます、株は全体の60%ぐらい相談役がもっています、だから強気なんでしょう、いま自分に株はありません、だからでしょうかね、しかし会社にお金もって来るのは、自分です、まるで働き蜂です。自分が会社の全権を握るにはどうすればよいでしょうか、そして60%の株を会社で買い取ることができますか。


回答

①先ず、相談役の60%の株を会社で買取るには自己株式に関する株主総会の決議が必要です。その相談役が決議に賛成するかどうかは、株式の買取価格によるでしょうね。 きっと過半数の株式を持っていますから強気にでるでしょうね。
 
次に、株式を買取れなかった場合ですが、貴方が現在、会社の何らかの借入の保証人になっている場合とそうでない場合とで話が違ってきます。
 
②借入金の保証人になっていないのであれば、貴方は自ら代表取締役と取締役を辞任し、会社を退職して自ら独立して事業を起こすのが早道でしょうね。取締役を辞任したのであれば「競業避止規定」にも違反しません。それから貴方の株式についてはきっと「譲渡制限」となっているでしょうが、会社に買取請求をして、拒否されれば訴えれば会社は第三者の買取者を指名しなければならないとなっています。貴方が単に「働き蜂」にならない早道です。また貴方が会社に貸付や会社から貴方への未払いがある場合は、請求書を作成して、会社と残った取締役に対して請求することになります。
 
③ただし、貴方が借入などの保証人になっている場合は、簡単ではなくなります。その場合、貴方が辞表を出すことで、金融機関等から不信を受けることを材料にその他の役員たちに揺さぶりがかけられるかどうかにかかっています。
 
詳しい、株式持分比率や他の役員の登記上の位置等が不明なので現状ではこの程度しか答えられません。
以上です。