個人の共同経営で「代表者」の独走を止めたいが?

相談内容

三人で飲食店を共同経営をしています。法人ではありません。個人です。(同額の出資を出します)自分は代表者ではありません。ですが最近、代表者が、「店は俺の物、経営も仕切る」と言い出しました。当然のように納得がいきません。どうしたら経営方針、売り上げや立場など代表者を納得させ三等分にすることが出来るのでしょうか?


回答

単に数人の個人が資金を出し合って起業した場合、一般に許認可や税金の関係上、その内の誰かが事業主となり、その他は使用人となり、自然と事業主となったものの立場が強くなってしまうことになりがちです。
 
このような共同出資の場合に、経営方針の決定や利益の配分等を三者が同等に係われるようにLLP(Limited Liability Partnership)有限責任事業組合という制度が2005年から出来ています。
 
LLPの設立には費用も掛かりますが、三者が同等に係わるためにはLLPの設立をお勧めします。
 
もし、代表者が説得に応じず、LLPの設立にも応じないのであれば、出資金と出資以降に生み出された利益の三等分に当たる金額の返還を求めて、事業から引くと宣言するしかないでしょうね。借入金等の保証に入っている場合は金融機関と相談してみるしかありませんが、そのことはその「代表者」にとってもこまることになりますから、貴方にとって「代表者」との取引材料にもなります。
 
以上を参考に「代表者」をまず説得してみてください。

以上です。