上場廃止になると一括支払信託方式はできなくなるのか?
相談内容
お教え頂きたくよろしくお願い致します。
D社という音響機器メーカーとお取引(原材料等納入)をしておりますが、昨年12月にTBOにより海外ファンド会社の子会社となり上場廃止したため「一括支払信託方式」は継続できなくなった為、支払い条件(入金サイト)を変更したいの案内が来ました。
そこで質問なのですが、上場廃止になると(破綻を除く)一括支払信託方式はできなくなるものなのでしょうか?
それとも親会社がファンド会社なので不必要?なのでしょうか?
幼稚な質問なのかもしれませんが宜しくお願い申し上げます。
回答
一括支払信託方式(いわゆるファクタリング)は支払企業の高い信用力の下に成り立つスキームで、破産などの事由が発生した場合や、予め予定していた投資家が、経常損益の一定の状況や純資産の一定の額を割ることなどを条件に、信託受益権譲受を拒否した場合などに、取り扱いが中止になるなど、導入の際に細かい条件をつけることが一般的です。
それらの条件は一括支払信託方式での受け取りを支払会社や信託銀行が貴社に提案されたときに示されているはずなので、経理関係部課などが条件を把握されていることと思います。
親会社がファンド会社だから一括支払信託方式を導入する必要がないかは一概に言えないと思いますので、なんともお答えできません。
以上です。