今年もよろしくお願いします。

新年あけましておめでとうございます。

災害、事故に遭われたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
早く平穏な日常が戻るようにと祈っております。

昨年は、多くの新たな機会をいただき、経営を支援する事務所としてさらに成長をさせていただくことができました。関わっていただいた皆様にお礼申し上げます。

ただ、もう少し頑張らないといけないなと思わされる事案にも遭遇しました。

引退を見据え会社の売却を希望する、ある事業所様が「被害」に遭われました。それは「M&Aの専門家」と称し、もっともらしい話で相手を信用させて、短期間でたくさんの件数をなかなか雑に取り扱って、いわゆる「売り逃げ」するような戦略の「稼ぎ方」をする事業者の被害に遭ったのです。私どもと一年に一度程度しかコミュニケーションのない事業所さまで、事後の連絡を受け、契約書を拝見して私自身も結構びっくりしました。

一言でいうと、「詐欺とまでは呼べないが、売り手も買い手も損するような売買の仲介」という契約内容でした。

一般的にM&Aは、すごく簡単に言うと、マッチングに始まり、条件交渉、対象企業の細かい評価、最終契約といくつかの専門的な検討や作業の組み合わせで成り立っています。マッチングのための情報を持つ事業者、どれくらいの税金が発生するのかを見積れる税理士さん、契約内容が妥当であるかチェックする弁護士さん、登記に関わる司法書士さん等、役割の異なる方々を交えて連携しながら検討を進める必要があります。場合によっては、セカンドオピニオンも利用します。

しかしながら、この事案では、専門家を一切交えずに、仲介事業者1人のみの関与で、最終契約書の締結までを終えておりました。売り手も買い手も「仲介事業者が『M&Aとはそんなものだ』と言うので、『そんなものだ』と信じてしまった」と話していました。

その契約内容は、売り手や買い手の利益を考えずに、仲介手数料を高くするためだけに事業資産を一部切り出して、いたずらに売買価格を高くしており、売り手には売却時に大きな税金が発生し、買い手には高い費用負担を課すものでした。私が提携している税理士さんとも契約内容を確認しましたが、やはり問題のある内容でした。

この仲介事業者を非難するつもりはありません。相手の無知を利用して短期間でお金を稼いで逃げるというスタイルの事業は一定数存在します。

大事なのは、その被害に遭わないように企業側が知識を身に着け、防衛することです。そして、その時にもお役に立てるのが私たちの事務所だと思っています。

今回は、そのお役に立てなかった。そして、それは経営支援事務所として、どのような場面でお役に立てるのかをはっきりとお伝えできていなかったからだと反省しています。

今年は、私たちの事務所がどのようにお役に立てるのかをしっかりとお伝えする一年にしていきたいと思います。

まだまだ不十分なところもあることは重々承知しておりますが、それでもお役に立てると信じています。

今年もよろしくお願いします。